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飼育資材


産卵木/産卵マット


種類

昨年までは、奈良オオクワセンターさんのクヌギAA材やコナラAA材を使用していましたが、オオクワガタについては、今年からオオクワキングさんのカワラタケ産卵木を使用しています。これは、通常の産卵木にカワラタケを植菌したものなのですが、より自然に近い!?環境ということもあって多産が期待できそうです。

カワラタケ産卵木
袋から出すとこんな感じ
半分に割った状態
菌糸と樹皮を剥いているところ
剥き終わった状態
表面はこんな感じ

菌床産卵について

孵化後の生育を良くするためにカワラタケ産卵木と併せてカワラタケブロックを使用しています。産卵木から割り出した幼虫に比べて平均して大きな幼虫(ステージの進んだ幼虫)が沢山出てくるように思います。

カワラタケブロック
袋から出したところ
半分に割った状態

セットのイメージ

産卵セットは、私も未だ試行錯誤の途上ですが、今年はカワラタケ産卵木1本にカワラタケブロック1/2をコバエシャッター中にセットして使用しています。材のセットの仕方には、いろいろパターンがあるかと思います。

直立させたもの

寝かせて埋め込んだもの

有意な差があるかどうか実験中ですが、今のところ直立させた方がマットに埋もれた部分が少なく、産卵しやすいのでは?と思っています。

多産の秘訣

万全を期しても産まないときは産みません。こればっかりは、人間と同じで授かり物のようですが、ベストを尽くすとなると下記のような方策が上げられます。

幼虫の食痕・フンの効果

既に先人の先輩達が様々な方法を試みられているかと思います。私も幼虫の食痕を水で溶いたものを塗りつけたりしていますが、多少は効果があるように思います(おまじないのようですが)。

♀の状態の確認

産卵セットに投入するまえに十分に餌を食べているかの確認は重要です。また、餌皿を齧っていたり、兆候が見えれば間違いなく産卵するでしょう。年老いた♀の場合は、禁断の策としてカブトムシの幼虫を餌として与えるとよいと聞きます。私は、未だ実施したことはありませんが、たんぱく質を欠乏している♀には産卵の特効薬となるようです。

環境の問題

できれば産卵に専念できるように薄暗く静かな場所に置いてあげることが重要です。セットが気に入れば“ギーコ、ギーコ”、“ゴリ、ゴリ”と産卵木を削る音がしてきます。

菌床について


菌床の種類

どこの菌糸ボトルを使用するかは、悩ましいところです。高価な菌糸を使用すれば、それなりに結果は付いてくるかと思いますが、やはり“如何に安く済ませるか”が腕の見せ所だと思います。先輩達の中では、♂は、高価なボトルを使用し、♀にはコストパフォーマンスに優れた廉価ボトルを使い分ける方もいます。

このほかにもコンテスト入賞個体の多い山口キノコセンターさん(大夢)など、菌床メーカさんも様々です。

菌糸ブロックについて

やはり、コストパフォーマンスを追及するとブロックを購入し自分で詰替えるのが得策だと思います。

詰替えの目安

容器 容器容量 容器自重 詰込み目安 総重量 菌床重量
広口600 500cc 280g 320g 600g 0.64g/cc
ハチミツ1000 800cc 420g 500g 920g 0.63g/cc
円筒900 900cc 400g 600g 1000g 0.67g/cc
ハチミツ2000 1600cc 620g 1000g 1620g 0.63g/cc
ダルマ1500 1500cc 690g 1000g 1690g 0.67g/cc
ブロー460 500cc 32g 268g 3800g 0.54g/cc
ブロー900 900cc 50g 550g 600g 0.61g/cc
ブロー1500 1500cc 75g 925g 1000g 0.62g/cc

詰替えのコツ

最近では熟練工とまでは行きませんが、結構手際よくできるようになりました。決して豊富な経験というわけではりませんが、ポイントを挙げます。

1. 事前準備

使用する道具類や詰め替えるビンをしっかりと消毒しておきます。

気休めかもしれませんが、使用する部屋を空気清浄機を使ってクリーンにしておきます
2. 道具類の配置

何の作業でも大切なのは、段取りであり、道具類の配置は、作業効率を考えると良く考えるべきです。自分の作業スタイルを確立してそれにあわせた最適な配置にしておくのがコツです。そして如何に素早く詰め替えるかがポイントです。

作業用の腰掛です。昔から家にある骨董品?です。本来何に使うのやら?
3. 詰め替え

フォーテックさんのG-ブロックをハチミツ1000に詰めていきます。因みにこのときの作業温度は21℃でした。

包装を剥いだところ
上質のケーキといった感じ

菌糸をパンナイフでそぎ落とします。植菌されたところも注意深く取り除き(くぼみ部分)、ブロック崩しの網に擦りつけながら崩していきます。
ブロック崩しの容量(QBOX60)から2ブロックまとめて崩します。

ビンに園芸用スコップ(100円ショップで購入)で入れていきます。

ある程度詰めたら、詰め込み棒で外側(ガラス面に近いところ)を中心に詰めていきます。ハチミツ1000が1ブロックで4本、合計8本(2ブロック)詰められました。

ビンの肩口は親指を使って詰め込みます。以前は手袋して作業していましたが、最近は良く手洗いをしてからキレイキレイで消毒して作業しています。

最後に包丁磨ぎで中央に穴を開けて完成です。

2日後の状態です。既に大部分に菌糸が廻っています。

4日後の状態です。

どんなに注意していても1度や2度は雑菌に犯されせっかく詰めたビンが使い物にならないケースもあります。私の経験からも、やはり夏場の詰め替えには注意が必要であり、万全を期したつもりでもアオカビが発生するケースがありました。

また、キノコバエの混入にも注意が必要です。せっかく詰めた菌糸ビンがキノコバエに占拠されては台無しです。

マットについて


マット比較

菌床同様にどのマットを使用するかは悩ましい問題です。自作のマットは次項で説明しますので市販のマットについて使用した感想を述べてみたいと思います。

  • 奈良オオクワセンター(カロリーマット)
    昨年までのヒラタやノコギリの飼育にしてきました。独特の発酵臭がありますが、無難なMATだと思います。難点は価格。
  • 月夜野きのこ園(くわMAT、きのこMAT)
    • くわMAT
      クヌギベースの無難な発酵MATだと思います。価格も安く、ヒラタやノコの基本マットとしてよいのでは?と思います。
    • きのこMAT
      きのこ栽培の菌床を発酵させたMATだそうです。私のところではカブちゃんの飼育に使用していますが、産卵床としてもスマトラオオヒラタで実績があります。根喰系であればクワガタでも使用できるのでは?と思っています。
  • S∀UZA(アンテマット)
    最近、いろいろなところから評判を聞きつけて使用してみることに。

マット詰め替え

マットの詰め替えは菌床のように敏感になる必要はありません。但し、水加減は重要です。多すぎると劣化の速度を速めますし、少なすぎるとカラカラになってしまいます。はじめは感覚が難しいかと思いますが、定期的な観察によってコツが掴めます。

【参考】自作マット(発酵マット)作成方法

オリジナルのマット作りは、独自性を追求する場合には欠かせません。但し、最近では格安で品質の安定したマットが数多く市場に出ているためわざわざ自作するまでもないかな?と考えております。以下の作成方法は、あくまで目安でありこれが完璧というものではありません。

ベースマット

私の場合、ミタニのオオクワバイオマットをベースにしています。目を細やかにするために篩に掛けて使用します。

添加剤

2大添加剤である小麦粉とふすまを使用します。調合の目安はオオクワバイオマット4袋(メーカ表示で18L)に対して小麦粉200gとフスマ150gを良く混ぜ合わせます。

水加減

慣れないうちは水加減は難しいかもしれません。強く握って水が滴り落ちない程度がポイントです。

発酵

衣装箱にセットの上で新聞紙等でふたをします。20℃以上であれば数日で発酵がはじまり、40℃以上になります。数日おきに攪拌することで新鮮な酸素を供給します。
気温が20℃以上あるときは問題ないのですが、秋から冬に掛けては加温が必要となります。電気あんかや毛布での加温(衣装ケースごと包む)が一般的です。

応用例

120Lの大型コンテナでの作成例です。このときは、奈良オオクワセンターの埋め込みマットに小麦粉のみで仕上げてみました。

ゼリーについて


子供の頃は餌といえばメロンやスイカ、リンゴにバナナが定番でしたが最近では天然の餌をしようするケースは稀になりました。

私の使用する餌ゼリー

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子供の頃の憧れであったヒラタクワガタと、幻の存在であったオオクワガタのブリードの魅力を追求していくウェブサイトです。